京都府立植物園

1.植物園と植物公園の違いは?
東京都にある小石川植物「園」と神代(じんだい)植物「公園」……この名称の違いは何か。小石川植物園は、もとは「江戸幕府により薬になる植物を育てる目的で今の東京都文京区に1684年(貞観元年)に開園された小石川御薬園(こいしかわおやくえん)である」。「小石川植物園となったのは、1877年(明治10年)に東京大学が開設された際に付属施設として改称され、同時に、一般にも公開されるようになっ」てからのこと(「東京おでかけスポットを徹底紹介」より)。明治に開園した小石川植物園は「『遺伝資源収集保存機能』『専門教育機能』をもつ施設」だが、その後「日本では『パーク&レクリエーション機能』の一つとして植物園が創られ」るようになったため、植物園と「『公園』との違いが明確では」なくなった(「奇跡の星の植物館とまちづくり」より)。そういえば、オーストラリアにあるメルボルン王立植物園は、広大な英国式「庭園」という感じ。さまざまな植物を観賞するというより、市民の「憩いの場」と感じられた。唯一の「都立」植物園である神代植物「公園」も、その名称のとおり、植物「園」であるというより、植物「公園」という印象を受ける。植物「園」は「研究機能+公園」だが、植物「公園」は研究機能より公園機能に重きを置いている、と考えられる。なお、ふつうの「公園」には上記のような「研究機能」はない。
※「小石川植物園」は通称で、正式な名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」という。
2.京都府立植物園と桜
小石川植物園の前身である小石川御薬園は日本「最古」の植物園だが、日本最初の「公立」植物園は京都府立植物園。京都府立植物園は、「大正6年(1917年)に着工し、同13年(1924年)1月1日に『大典記念京都植物園』として開園した」「戦後は、昭和21年(1946年)から12年間連合軍に接収され」たが、「昭和36年(1961年)、憩いの場、教養の場としてその姿を一新し、再び公開」された(京都府ホームページ)。京都府立植物園へ市営地下鉄(烏丸線)で行くには、①「北大路駅」で下車し、植物園の正門へ向かうか、②「北山駅」で下車し、北山門へ向かうか、のいずれか。この4月11日に府立植物園へ行ったが、ちょうど桜が満開であった。北山通りにある北山門から入り、温室北側に広がる桜林へ向かう。「ソメイヨシノ」(染井吉野)と「ヤエベニシダレザクラ」(八重紅枝垂桜)はとても見事で華やかであった(写真)。桜林を2度巡り、再び北山門へ戻る。近くの進々堂北山店で休憩。この店は、焼き立てパンが美味しいカフェ&レストラン。このあと、北山通りを西へ歩き、更に北山大橋から北大路大橋まで「なからぎの道」(半木の道)を歩く。川の西岸にはソメイヨシノ、東岸にはヤエベニシダレザクラが咲いている。ともに満開であった。
京都府立植物園
スポンサーサイト

賀茂川 鴨川

私は京都出身で、大学に通うため東京へ来るまで京都で暮らしていた。にもかかわらず、「賀茂」川と「鴨」川、上「賀茂」神社と下「鴨」神社で用いられている「かも」の漢字の違いを意識したことはなかった。
1.「かも」氏
古代、貴船山(きふねやま)より南の「かも」川流域は「かも」氏の勢力圏であった。この「かも」の漢字には「鴨」のほか、「賀茂」や「加茂」の文字があてられていた。たぶん古代には、「かも」の音が先にあり、この音に「鴨」「賀茂」「加茂」の漢字をあてて表現していたのではないか。
2.賀茂川と鴨川
地図(Googleマップ)を見ると、川は「Y」の字のように北から南へ流れている。合流地点(賀茂=加茂大橋の辺り)から見て、北東から流れてくるのが高野川、北西から流れてくるのが賀茂川。この合流地点より南側が鴨川。ただ現河川法では、賀茂川と鴨川をあわせて鴨川と総称している。Googleマップを見ても、賀茂川には総称としての鴨川も併記されている。「かも」川の名称は古代豪族の「かも」氏に由来するのだろう。ただいつの時点から、それぞれの漢字(「賀茂」川と「鴨」川)を用いるようになったかは、今では不明ということだろう。
3.上賀茂神社と下鴨神社
上賀茂神社(通称)の正式名称は「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)、下鴨神社(通称)のそれは「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)という。どちらにも「賀茂」(かも)の文字がつく。両神社とも、川の名前(賀茂川と鴨川)や地名(北区上賀茂と左京区下鴨)から通称を用いるようになったと考えられる。つまり、高野川との合流地点より上流を「賀茂川」、反対に下流を「鴨川」と使い分けているので、神社の通称も「かも」の漢字が異なるのではないか。賀茂川・上賀茂→上賀茂神社、鴨川・下鴨→下鴨神社。いずれにしても、両神社とも「かも」氏を氏神にしている。
4.下鴨と私
私は小学校の高学年から高校まで左京区「下鴨」に住んでいた。「下鴨」中学校を卒業し、中学時代には糺の森(ただすのもり)にある、「下鴨」神社の参道でよく野球をしたものだ。また映画(時代劇)の撮影もときどきしていた。中学校からここまで歩いて5分とかからなかった。当時、その下鴨神社が世界文化遺産になるとは思ってもいなかった。
5.写真
京都府立植物園の西側、賀茂川東側の散策路(北大路通りから北山通りの間)を「半木の道」(なからぎのみち)という。この約800メートルの堤防上に70本ほどの八重紅しだれ桜が植えられている。ここはちょっとした京都の観光スポットになっている。写真はこの桜と賀茂川を撮ったもの。※「なからぎの道」の由来などはこのサイトを参照。
↓賀茂川と鴨川賀茂川 鴨川
↓なからぎの道と八重紅しだれ桜なからぎの道と賀茂川

プロフィール

yamashiro94

Author:yamashiro94
東京都内、多摩地方、近県でカメラを持って散策しています。旅行・歴史・地理・文学・音楽などから最近気になったことまで、何でもとりあげています。写真なしの場合もあります。上の写真はマレーシアのクアラルンプール駅。2007年撮影。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR