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迎賓館赤坂離宮 神宮外苑

迎賓館赤坂離宮から神宮外苑まで散策した。
まずJR中央線四ツ谷駅で下車し、赤坂離宮へ向かう。創建時(1909年)の建造物である正門や本館のほか、前庭・主庭などを見学。事前にネットで予約。和風別館は事前申込で当選した人のみ見学可能(今回は申し込まず)。本館では、「順路に従って、歓迎行事、首脳会談、晩餐会などを行う広間」などを見学。なお、本館内部の写真撮影はできない。(パンフレットより)

赤坂離宮を後にし、東宮御所(赤坂離宮に隣接)、明治記念会館(結婚式場)を経由して神宮外苑へ。外苑では、聖徳(せいとく)記念絵画館を見学ののち(内部の撮影はできない)、いちょう並木、明治神宮野球場、新国立競技場(建設中)、東京体育館を経由して、JR中央線千駄ヶ谷駅から帰途に就く。

<写真>
①迎賓館赤坂離宮
⇓正門。奥には本館がある
赤坂離宮正門20180500
⇓前庭から見た本館(正門側)
赤坂離宮20180502
⇓主庭から見た本館(正門とは反対側)
赤坂離宮20180503
⇓主庭にある噴水
赤坂離宮20180504
⇓赤坂離宮から神宮外苑へ至る道
明治記念館へ至る道20180505
②聖徳記念絵画館
聖徳記念絵画館20180506
③神宮外苑いちょう並木
⇓外苑噴水池から見たいちょう並木
神宮外苑いちょう並木20180507
⇓いちょう並木にあるレストラン
いちょう並木にあるレストラン20180508
④新国立競技場(工事中)
⇓工事が続く新国立競技場
新国立競技場20180509
⇓東京体育館から見た建設中の新国立競技場
新国立競技場20180510

迎賓館赤坂離宮は「かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった場所に10年の歳月をかけて、明治42年(1909年)に東宮御所(皇太子の居所)として建設され」た。「建物は、地上二階、地下一階で、幅125メートル、高さ23.2メートル……。」「日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築……。」「この建物は、昭和天皇や今上陛下<平成天皇>が一時期お住まいになった以外、東宮御所としてあまり使用されることなく、戦後、……国に移管され、……国会や行政の機関に使用されてい」た。「戦後十数年経って、外国の賓客を国として接遇するための施設の必要性が高まったため、……改修が行われ、昭和49年(1974年)に現在の迎賓館赤坂離宮が完成し」た。「開館以来、世界各国の国王、大統領、首相などの国・公賓がこの迎賓館に宿泊し、歓迎行事を始め首脳会談、要人との会談、晩餐会の開催など、華々しい外交活動の舞台となっている。また……重要な国際会議の会場としても使用されてい」る。(パンフレットより)

「明治神宮外苑は、明治天皇とその皇后……の御聖徳を長く後世に伝えるために、……旧青山練兵所に造成され……奉納された。」この庭園(明治神宮外苑)内に聖徳記念絵画館や陸上競技場、神宮球場などが造成された。聖徳記念絵画館の建物は、大正8年(1919年)に着工され、大正15年(1926年)に竣工。鉄筋コンクリート造2階建。東西の長さ約112m、南北の長さ約34m、中央ドームの頂点の高さ地上約32m。パンフレットの表紙には「近代日本のあけぼの 壁画に見る幕末・明治の歴史」と書かれている。(パンフレットより)
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日本の財政(3)日本財政~受益と負担の望ましいあり方

井手英策著『日本財政 転換の指針』から、ほんの一部分だけだが、引用してみることにする。<>内は私の補足。
「人びとは財政再建のための増税には、強く反対している。受益なき負担増は、強い租税抵抗となって、さらに次の増税の足かせとなる。」「増税というのは、政治家にとって、大変な難題である。だからこそ、租税負担の公平、受益と負担のバランス、人びとのニーズを的確に捉まえるための予算制度改革等、ありとあらゆる努力がなされなけらばならない。」
「私たちは、これまで、『財政再建至上主義』の政治に翻弄されてきた。私が示したかったのは、この巨額の財政赤字の原因が何かと問われた時、それは、税収の決定的な不足であり、そして人間の尊厳に対する配慮、社会的な信頼の欠如こそが、この不足を生み出している、という可能性であった。……<財政>支出削減がその<財政再建の>処方箋とされてきたことは、犯人捜しの政治を定着させる不幸を生んだ。……財政再建そのものを目的化し、財政の危険性を喧伝するだけでは、恫喝と変わらない。」「財政再建とは、目的ではなく、人間の尊厳を何よりも大切にし、信頼し合える社会が導き出す結果に過ぎない。」
本書は、「……受益と負担の望ましい在り方」を提言。何よりも「納税の合意形成」を大切にしている。この意味で「単なる」財政再建論の本ではない。

筆者はさらに次のようにも記している。「日本の租税負担率は先進国でも最低水準だということはよく知られている。にもかかわらず税の痛み、つまり痛税感は、先進国の平均よりも明らかに高くなっている。……税負担が大きいことで知られる北欧四か国の痛税感はあまり高くなく、それどころか日本より低い……。」これらことは、「政治に対する信頼度」の違いから生じているに違いない(注①)。

「日本の租税負担率は先進国でも最低水準だ」というが、もしこれに巨額の財政赤字(政府+地方)、すなわちこれからの「返済」を考慮すれば、決して租税負担率が低いどころではない。「日本と北欧諸国の実質負担率は、ほとんど変わらない。」異なるのは、この膨大な債務を、「これから」(ほとんど次の世代以降が)租税などで支払っていかなければならないことだ(注②)。

最後に本書から次の引用をして終える。「医療、教育、福祉などのあらゆる面において、人間が人間らしく生きていくための基盤を整えること、しかもそれを貧しい人に救済の烙印を押すことなく、人間の権利として保障していくこと、これが財政の追求すべき姿である。だからこそ、人間に必要なサービスの給付であれ、課税であれ、人びとは等しく取りあつかわれなければならない。」詳しくは資料①②を読んで欲しい。

<注>
①「政府に対する信頼度についての調査で、日本は先進国中、ほぼ最下位です。人間に対する信頼度はどうかというと、二八ヵ国中二一位と、こちらもかなり低い。政府も人間も信頼しない社会ができあがってしまった、それが今日の日本なのです(「国際社会調査プログラム(International Social Survey Programme)。」(資料②より) また、資料③も参照して欲しい。
②資料②の「借金を返さなくてもほんとうに大丈夫なのか」も参照して欲しい。筆者は制度や発想を変えれば、「財政赤字や借金はたいした問題ではない」と述べている。詳しくは本書を読んで欲しい。

<資料>
①井手英策著『日本財政 転換の指針』2013年
この著書は、「西島健夫の読書日記」(2013年2月)や「ようこそ!千田孝之のホームページへ」(「読書ノート」2013年10月)など、多くの書評やブログで取り上げられている。『週刊エコノミスト』(毎日新聞出版)によると、「ひたすら歳出削減によって『財政再建』を図ろうとする現代日本の財政運営」に「著者は真っ向から異論を唱え」ているという(同誌2013年4月16日)。
②井手栄策著「沈潜し、再浮上する財政の歴史『いま』を読み解く」(一色清他編著『明治維新150年を考える』所収)2017年
③川本裕著「日本国民の政治家への信頼度はなぜ世界最低レベルなのか」(DIAMOND online)

東京ジャーミイ   奥渋谷

 最近よく耳にする「奥渋谷」について調べてみた。「裏渋谷」とか「オクシブ」とも呼ばれている。JR渋谷駅にほど近い東急百貨店本店から神山町(かみやまちょう)と富ヶ谷を通り抜け、小田急小田原線代々木八幡駅までのエリア。渋谷の繁華街から少し離れていて、カフェやベーカリー、雑貨店などの店が点在している。(注①)

 私は5月12日、小田急小田原線代々木上原駅で下車。5分ほど歩くと「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」へ着く(今回で2度目の訪問)。この日は「春のバザール」が開催されており、多くの日本人も訪れていた。「東京ジャーミイ」を後にし、奥渋谷の商店街を通り抜け、JR渋谷駅まで歩く。なお「ジャーミイ」は大規模なモスクのこと。

<写真>
写真は昨年のものも含む。
①東京ジャーミイ・トルコ文化センター 正面玄関
東京ジャーミイ20180501
②東京ジャーミイ・トルコ文化センター 1階多目的ホール
東京ジャーミイ200180502
③東京ジャーミイ・トルコ文化センター 2階礼拝堂
東京ジャーミイ20180503
東京ジャーミイ20180504
東京ジャーミイ20180505
東京ジャーミイ20180506
東京ジャーミイ20180507
④奥渋谷
⇓おしゃれなカフェ・レストランが多い。この店はMONOCLEで、世界的に有名な雑誌「MONOCLE」のアンテナショップ。
東京ジャーミイ20180508
⇓東急百貨店本店。右側(手前)の通りを北に向かって歩くと奥渋谷
東京ジャーミイ20180509

東京ジャーミイ・トルコ文化センターは、「日本で最大級の礼拝堂」だそうだ。建物は、「伝統的なオスマン・トルコ様式」に基づいて建てられている。「<1917年の>ロシア革命を逃れ、日本へ避難してきたカザン州(注②)のトルコの人たちが礼拝所」として建てたのが「東京回教礼拝堂」。その後、「老朽化により1986年に取り壊され2000年に東京ジャーミイ・トルコ文化センターとして生まれ変わり、現在に至ってい」る。

奥渋谷で最も訪ねたかったのが「東京ジャーミイ」(写真①は正面玄関)。1階はトルコ文化センターで、事務所や多目的ホール(写真②)などがある。2階は礼拝堂(写真③)で、「毎週金曜日、イスラーム教徒の人々が集団礼拝のため東京ジャーミイに集い、アッラーに祈りを捧げ」ている(注③)。「イスラーム」(イスラム教、注④)を信仰しない人でも、見学可能。見学するには、まず最初に「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」のホームページを見て欲しい(注⑤)。「5名以下での見学は自由」。私は1階の事務所で許可を得たうえで、礼拝堂の撮影をした。もちろん「礼拝や礼拝に来ている人の撮影は」できない。
 
 世界三大宗教とは、仏教のほか、キリスト教とイスラム教(イスラーム)のこと。イスラム教の信者(ムスリム)の数は16億人を超えているという。ところが、日本に住んでいて、イスラムの文化などに触れることはまずない。私は1974年の夏、マレーシアのクアラルンプールで国立モスクを訪ね、初めて直接イスラム文化に触れた。礼拝を呼びかける「アザーン」(注⑥)はなんとも神秘的であった。私は、イスラムの歴史や文化、宗教に関する本を読んだことがあるとはいえ、詳しく知っているとはとても言い難い。イスラムの歴史や文化などを学ぶことによって、「イスラーム」を正しく理解したい。

<参考>
①「ちくわ。おでかけ情報」の「奥渋谷のおでかけ情報
②「カザン州」は旧ソ連邦時代の州。現在はロシア連邦に属するタタールスタン共和国で、首都がカザン。
③東京ジャーミイ・トルコ文化センター発行の有料パンフレットより。
④ここでは、「イスラム」と「イスラーム」のような、日本での慣用表現と、原語のアラビア語に近い表現との違いをとくに区別しなかった。
               イスラム イスラーム表
⑤東京ジャーミイ・トルコ文化センターの「見学について
⑥アザーンは礼拝への呼びかけ。クルアーン(コーラン)の朗誦ではない。

日本の財政(2)国と地方の借金1000兆円時代

時事ドットコムニュース「2018年度予算案を家計に例えると…」(下記の資料①)より引用する。この記事の数値を利用すると、国の借金の状況は以下のようになる。

(1)2018年度予算案の構成(百億円以下切り捨て)
●歳入⇒97.7兆円。内訳①税収63.9兆円(注①)、②新規国債33.6兆円(国の借金)
●歳出⇒97.7兆円。内訳①政策経費74.4兆円、②国債費23.3兆円(元金と利子の返済)

(2)2018年度予算案を家計に例えると…
●収入⇒977万円。内訳①年収639万円(注②)、②借金336万円
●支出⇒977万円。内訳①生活費744万円、②借金返済233万円(利子を含む)

「2018年度予算案を家計に例えると」次のようになる。年収639万円の、ある家庭が、1年間に336万円借金をして、同じ期間に合計977万円支出している。この支出977万円のうち、生活費に744万円を使っている。また借金返済(元利合計)に233万円をあてたが、新たに336万円を借金しているので、借金は増えるばかりだ。こうして、これまでの借金残高(国債残高に相当)は年度末に8830万円にものぼる。逆に言えば、年度末に借金残高が8830万円(実に年収の15倍近く)にもなるのに、返済する以上の借金をしていることになる。

平成29年度(2017年度)末でみると、国の借金に地方の借金などを加えた長期債務残高は1000兆円を超えている(同年度末で1093兆円、下記の資料②)。実は、一般会計予算だけをみているだけでは、実際の国の「借金」の状況を正確に把握できない。一般会計の規模を小さく見せるため、一般会計に計上せず、あらかじめ補正予算に組んで追加することを見込んでいるためだ。したがって、「予算」より「決算」をみないと、国の借金の実態を正確に把握できない(注③)。さらに一般会計の赤字分を特別会計に一時的に繰り入れて、一般会計の赤字幅を小さく見せている(注④)。下記の資料③を参照してもらいたい。

<注>
注①税収には「税外収入」も含む。百億円以下は切り捨てているので合計は一致しない。
注②年収(家計の例え)には「妻のパート代」を含む。なお、「一般会計総額を1000万分の1に圧縮し、年額に見立てた。1万円未満は切り捨てのため合計は一致しない」。「年収639万円」の例では非現実的というのなら、「1世帯月収30万円」で「日本財政を家計に例え」ているのが、資料④。
注③「補正予算は歳出抑制ルールに縛られず抜け道に使われがちだ。」(日本経済新聞2017年12月22日)「当初予算案で抑えた分は補正予算で手当てする。」つまり、「補正予算という抜け道」があるということ(朝日新聞2017年12月23日)。「景気対策」などと称して補正予算を組み、さらに財政の赤字を増やしている。「決算」をみないで「予算」だけをみても、国の財政赤字の実態は正確には分からない。(ここでは財政投融資の問題には触れない。)
注④「一般会計+特別会計」で予算を見ると次のようになる(以下、資料③より)。
●一般会計・特別会計の純計ベースの歳入(2012年度当初予算)
歳入合計241.0兆円、公債金及び借入金116.1兆円
⇒「公債金及び借入金」(借金)の「歳入合計」に対する比率48.2%

●一般会計・特別会計の純計ベースの歳出(2012年度当初予算)
歳出合計228.8兆円、国債費(借金返済)84.7兆円(元利合計)
⇒「国債費」の「歳出合計」に対する比率37.0%
※一般会計と特別会計の合計額から会計間取引の重複分を除いた純計。「歳入には2013年度の借換債の12年度への前倒発行分」などが含まれるので、歳入と歳出の合計は一致しない。

<資料>。
①時事ドットコムニュース「2018年度予算案を家計に例えると…(2017年12月)
時事ドットコムニュース「2018年度予算案・2018年度予算案の構成(2017年12月)
②宇波弘貴編著『図説日本の財政』(平成29年度版)
③田中秀明著『日本の財政 再建の道筋と予算制度』
④小黒一正著『財政危機の深層 増税・年金・赤字国債を問う』(第1章「財政の現状はどうなっているのか」)

日本橋 日本銀行本店

東京都中央区にある日本橋周辺を散策した。
JR中央線神田駅で下車。まず日本銀行本店(注①)へ向かう。「重要文化財に指定されている本館の外観、昭和初期に竣工した本店旧館内部の一部、新館(1階営業場)等を解説付きで」見学する。事前に予約が必要。現在、「本館の改修工事のため、……本館内部、中庭、旧地下金庫エリア、旧営業場、史料展示室等については」見学できない(注②)。
 次に、日本銀行本店の南隣りにある貨幣博物館へ。「古代から現代までのさまざまなお金やお金に関する絵画、道具など」が展示されている。随時見学できるが、警備上の理由から所持品検査が実施されている(貨幣博物館のパンフレットより)。展示物に興味が尽きない。
 貨幣博物館を後にし、三井本館(注③)、日本橋三越本店、日本橋を経由して、東証Arrows(注④)へ。東証Arrowsは自由に見学できる。入口で手続きを済ませると、1階にある「東証プラザ証券史料ホール(東証本館1階)に展示してある証券に関する史料」を見学。ついで2階エリアを見学。ここで「東京証券取引所のマーケット部門が売買監理業務を行っているマーケットセンターの様子を見学することができ」る(注⑤)。今回は「見学自由」を利用。「案内付き見学ツアー」は事前の予約が必要。
 東証Arrowsを後にし、コレド日本橋(注⑥)、日本橋タカシマヤ(高島屋日本橋店)を経由してJR東京駅八重洲口(注⑦)へ。ここから帰途に就く。

<写真>
①日本銀行本店本館東門(旧館)
日本橋20180501
②貨幣博物館(日本銀行本店南分館)
日本橋20180502
⇓左奥の建物が日本銀行南分館(2階が貨幣博物館)、右は日本銀行本店
日本橋20180503
③三井本館と日本橋三越本店
⇓左は三井本館、右は日本橋三越本店
日本橋20180504
⇓手前は三井本館、その奥は日本橋三越本店
日本橋20180505
④日本橋
上は首都高速道路、下は日本橋川(神田川の分流)
日本橋20180506
日本橋20180507
日本橋20180508
⑤東証Arrows
日本橋20180509
⇓東証マーケットセンター
日本橋20180510
<注>
注①日本銀行本店…本店には、本館、別館、新館、南分館がある。なお、「旧館」とは本館と別館のこと。現在、本館は工事中のため見学できない。南分館の2階には貨幣博物館がある。
注②日本銀行「本店見学」より
注③三井本館…1929年(昭和4年)に竣工。重要文化財。「地上7階(竣工時は5階)、地下2階のコンクリート造りで、外装にはすべて花崗岩を使用。……三井合名<持ち株会社>をはじめ、三井銀行、旧三井物産、三井鉱山、三井信託銀行など直系各社入居し、本社機能を集中させ」ていたという。現在、三井本館の隣に最新ビルの日本橋三井タワーが並ぶ。(三井広報委員会「三井の歴史にまつわる施設」より)
注④東京Arrows…兜LIVE!「東京証券取引所(東証)の見学ツアーに参加しました!」も参照して欲しい。
注⑤「東証Arrows(とうしょうアローズ)とは、東京証券取引所内にある情報提供スペース。」「投資家への投資情報の提供と、上場企業の情報開示サポートを目的として、2000年(平成12年)5月5日に開設され」、それまでの株券売買立会場は前年の4月に閉鎖された。「東証Arrows見学」(日本取引所グループ)などを参照。
注⑥コレド日本橋は三井ショッピングパークのひとつ。
注⑦八重洲(やえす)は東京都千代田区の地名で、JR東京駅東側の地域。「江戸初期は低湿な半島状の州で、徳川家康に用いられたオランダ人通訳ヤン・ヨーステンの屋敷があったため八代洲(やよす)あるいは八重洲とよばれ」ていた(山川出版社『日本史広辞典』)。「八重洲-地名の由来となった『ヤン・ヨーステン』 」(「ひとりで東京歴史めぐり」)も参照して欲しい。

日本の財政(1)「シンプルでわかりやすい税制に」

ある新聞の投書欄に「区の税の課長時代」の体験として、次のように記している投稿があった。「『住民税が前年の3倍だ。間違いないか』と老人が泣きそうになっていた」という。この投稿者はさらに次のように記している。
「この時は所得税の減税で調整されてはいたが、税制の改正はわかりにくく、周知されないうちに実施されていると感じる。……私は、『税』は納税者にわかりやすく、自分の税額は自分で計算できるくらいのシンプルなものであるべきだと考える。現状は、自分で理解して計算するのはとても難しい。税制は、改正の連続と租税特別措置などによりつぎはぎ状態で、本来あるべき姿が議論されていない。」(注①)

私は学生時代、経済学部に在籍していたが、「財政学」を専攻していたわけではない。だが財政問題には、強い関心がある。「国の膨大な借金の返済方法や社会保障費の増大化の対応策」を「国民も参加し、根本から見直す時期にきている」という、この投稿者の考えに賛成だ。国などの長期債務累積問題を「国まかせにしてはいけない」。「私たちの世代は緊急事態ではない」とか、「ギリシャなどとは異なり日本は安全だ」(「内国債だから大丈夫」)などという人もいる。しかし、「現在」は安全と思われても、「次の世代以降」も安全とは限らない。子や孫の世代のために、この問題を早急に、かつ真剣に考る必要がある。

「現状で財政がなんとかもちこたえているのは、……『将来世代へのツケ送り』という犠牲の上に胡坐(あぐら)をかいている結果にすぎない。」「現行の<財政>制度では、将来世代や若い世代から上の世代へ、富の移転が行われている。その格差は是正されるどころか、どんどん拡大しつつある。国債発行はその典型で、将来世代に請求書を送りつけることで老齢世代が富を得ているようなものだ。」(注②)仮に、たとえそうであるとしても、今頃そう言われても困る、というのが高齢者世代の言い分だろう。高齢者世代からすれば、勤労者であったときは国の指示通りに年金保険料を支払い、また国の約束にしたがって年金を受け取っているにすぎない。また高齢になれば、だれでも医療のお世話になる機会が増えるものだ。まるで自分たちの「存在」自体が悪いことのようにいわれるのは心外だ、と思っているに違いない。

高齢化が急速に進展するのは、ずいぶん以前から予測されていた。少子化が進展するのもしかり。政府はこれまでに、少子高齢化がもたらす問題に少しでも有効な対策を打てただろうか。「消えた年金」でも分かるように旧厚労省社会保険庁(現日本年金機構)の仕事はいい加減だった。日本年金機構(独立行政法人)の不祥事は今も続いている。民間人の年金管理はおざなりだが、公務員などの共済年金は「消えていない」。「グリーンピア」事業に代表されるような「公的年金流用問題」(保険料の年金給付以外の支出)はだれが行ったのか。

予算の無駄な支出はないのか。毎年年度末になると、不要不急な道路工事が行われている(場合もある。わが町でも)。予算は年度末までに「消化する」(使い切る)ことが大切だという。そのほか、ムダな支出と思われる事例は枚挙にいとまがない(注③)。また国・地方を問わず、政治家のこの問題(ムダ使い)に対する意識は驚くほど低い。不正が続く政務活動費の不祥事を見れば分かるだろう。真面目に政治や行政に取り組んでいる政治家や官僚はいるに違いない。しかしこれでは、現況の財政運営を信頼することはできない。増税してもムダ遣いされるのでは……、と多くの国民は思っている。

財政問題は政治問題でもある。これまでの巨額の財政赤字はどうして生じたのか(注④)。そもそも「特例」国債という名の「赤字」国債が最初に発行されたのは、1965年(昭和40年)まで遡る。そして「バブル崩壊」以降、国の借金は急激に増大し、今では対GDP比で200%を超えている。これまでの行政の「失敗」はだれが責任を負うのか。この問題は現在の高齢者の世代よりも、子や孫の世代のほうが深刻だ。国民は「過度に」国の経済政策に期待しすぎていないだろうか。本当に必要なところにじゅうぶんな予算がまわされているだろうか。「どうあるべきか」、未来の選択は国民ひとりひとりに負わされている。

<注>
①「朝日新聞」2018年1月23日。
②小黒一正著『財政危機の深層』(第八章「『世代間格差』を解消せよ」)
③「総務省は毎年、国土交通省や農林水産省、厚生労働省などが自らの公共事業や補助事業の妥当性を評価した結果について、抽出してチェックしている。朝日新聞が2010~17年度の結果を入手して集計したところ」、「総務省がサンプル調査した各省庁の532事業の評価のうち、約4分の1に問題があった」。「公共事業を実施するか否かの妥当性が、多くの事業で不適切に評価されて」おり、「将来の人口減少を考慮せずに事業効果を水増ししたり、維持管理費を無視して費用を過小評価したり」しているという(朝日新聞2018年4月23日)。詳しくは、総務省行政評価局「公共事業に係る政策評価の点検結果」を参照して欲しい。「限られた資源を奪い合う政治、ムダを省くための政治」(注④)になってはならないが、そもそも本来的にムダな支出はやはり削減しなければならない。本当に必要なところに、その予算をまわすべきだ。
④井手栄策著『日本財政 転換の指針』(第三章、第四章)を参照して欲しい。

塩船観音寺

塩船観音寺は東京都青梅市塩船にある「真言宗醍醐派の別格本山……。総本山は京都山科にある醍醐寺」。この寺は、「大悲山観音寺と称し、通称は塩船観音寺と呼ばれてい」る。開山は大化年間(西暦645~650年)(注①)。「奥多摩の山並みをを背にした静かな環境で、春のつつじ、初夏の紫陽花・山百合 秋の彼岸花・萩と四季の花々が詣でる人々を迎え」るという(注②)。
 塩船観音寺へ行くにはJRとバスを利用する。JR青梅線河辺(かべ)駅で下車し、西東京バスか都営バスに乗る。塩船観音寺入口で下車し、徒歩10分。河辺駅北口から歩くと40分ほどかかる。駐車場は広いが有料。

<写真>
塩船観音寺2018050201
塩船観音寺2018050203
塩船観音寺2018050202
塩船観音寺2018050204
塩船観音寺2018050206
<注>
注①「花と歴史の寺 真言宗醍醐派 別格本山塩船観音寺」のサイトより。地名の「塩船」の由来はこのサイトに記されている。
注②パンフレット「塩船観音のご案内」より

続・日本の移民政策

HUFFPOSTに「『最悪の移民政策』が招く将来」という記事が掲載されていた。これは「英国で難民や移民の研究をする橋本直子さん(注①)」のインタビュー記事。日本の移民政策は、橋本さんによると、「『移民政策はとらない』としつつ外国人受け入れを拡大し続ける、という最悪の移民政策」だという。

移民や難民の受け入れをどうするかは「日本で賛否の割れる議論だ。賛成派が人道的な側面や労働力不足を理由に挙げれば、反対派は雇用が奪われたり、テロが起きたりする可能性を指摘する」。「かつて西欧諸国も<日本と>同じようなごまかしで外国人の出稼ぎ労働者を受け入れてきた……。彼らが社会になじむ政策を怠った結果、人びとの分断や貧富の拡大、テロリストの出現を招いた……。……『西欧諸国の失態から学び、遅まきながらも絶対不可欠な社会統合政策』を実行すべきだ……。さもなければ、日本の将来、西欧の二の舞いになる可能性がある……。」

 要するに、「将来の日本社会をどのように築くのか」、私たちひとりひとりに問われているということだろう。法務省の統計によると、「平成29年(2017年)6月末現在における中長期在留者数は213万7160人、特別永住者数は33万4298人で、これらを合わせた在留外国人数は247万1458人と、前年末に比べ、8万8636人増となり、過去最高となりました」とある(注②)。日本はすでに隠れた「移民大国」であることを知るべきであろう。  

<注と資料>
(注①)橋本直子さんは「国際移住機関」(IMO)駐日事務所のプログラム・マネージャー(国連職員NOW!第161回より)
(注②)法務省「平成29年6月末現在における在留外国人数について(確定値)
(資料)HUFFPOST「『最悪の移民政策』が招く将来」(朝日新聞、2018年3月20日)