木場 忍ぶ川

「木場」(きば)とは、貯木場(ちょぼくじょう)のこと。陸上貯木場と水中貯木場とがある。「木場」の文字がつく地名は全国各地にあるが、隅田川の河口近くにつくられた「木場」は江戸深川にあった(江戸時代はこのあたりが海岸線)。紀州など地方から大量の丸太がここに運ばれてきた。明治に入り埋め立てが進むと、木場は「内陸」化。昭和44(1969)年、荒川の河口付近に移転してできたのが、現在の新木場(東京都江東区、位置は地図参照)。それまであった木場の貯木場は埋め立てられ、都立木場公園となった(位置は地図参照)。その後、木材の陸送が盛んになったこと、丸太での輸入が減少したこと(製品形態での輸入が増加したこと)などにより、水中貯木場の数が減少した。JR京葉線新木場駅近くの新木場には今も貯木場があるが、ほとんど利用されていない(写真は新木場第二貯木場)。ただ、周辺には現在も材木商や木材加工工場などが多く存在する。ところで「木場」と言えば、私は映画『忍ぶ川』(1972年)を思い出す。原作は三浦哲郎の小説『忍ぶ川』、熊井啓監督、加藤剛、栗原小巻出演。小説の初めに、深川、洲崎、東陽町、木場などの地名がでてくる。映画でも、主人公の「私」の兄が働く「木場」の場面がある。「日付のない便り」というブログには、「…今も、どこかに志乃という女性が懸命に生きている気がするのだが。」と書かれていた(「忍ぶ川 栗原小巻または志乃」)。※志乃は、「忍ぶ川」という料亭で働く娘(栗原小巻)。東京都江東区地図
新木場第二貯木場
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yamashiro94

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東京都内、多摩地方、近県でカメラを持って散策しています。旅行・歴史・地理・文学・音楽などから最近気になったことまで、何でもとりあげています。写真なしの場合もあります。上の写真はマレーシアのクアラルンプール駅。2007年撮影。

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