賀茂川 鴨川

私は京都出身で、大学に通うため東京へ来るまで京都で暮らしていた。にもかかわらず、「賀茂」川と「鴨」川、上「賀茂」神社と下「鴨」神社で用いられている「かも」の漢字の違いを意識したことはなかった。
1.「かも」氏
古代、貴船山(きふねやま)より南の「かも」川流域は「かも」氏の勢力圏であった。この「かも」の漢字には「鴨」のほか、「賀茂」や「加茂」の文字があてられていた。たぶん古代には、「かも」の音が先にあり、この音に「鴨」「賀茂」「加茂」の漢字をあてて表現していたのではないか。
2.賀茂川と鴨川
地図(Googleマップ)を見ると、川は「Y」の字のように北から南へ流れている。合流地点(賀茂=加茂大橋の辺り)から見て、北東から流れてくるのが高野川、北西から流れてくるのが賀茂川。この合流地点より南側が鴨川。ただ現河川法では、賀茂川と鴨川をあわせて鴨川と総称している。Googleマップを見ても、賀茂川には総称としての鴨川も併記されている。「かも」川の名称は古代豪族の「かも」氏に由来するのだろう。ただいつの時点から、それぞれの漢字(「賀茂」川と「鴨」川)を用いるようになったかは、今では不明ということだろう。
3.上賀茂神社と下鴨神社
上賀茂神社(通称)の正式名称は「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)、下鴨神社(通称)のそれは「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)という。どちらにも「賀茂」(かも)の文字がつく。両神社とも、川の名前(賀茂川と鴨川)や地名(北区上賀茂と左京区下鴨)から通称を用いるようになったと考えられる。つまり、高野川との合流地点より上流を「賀茂川」、反対に下流を「鴨川」と使い分けているので、神社の通称も「かも」の漢字が異なるのではないか。賀茂川・上賀茂→上賀茂神社、鴨川・下鴨→下鴨神社。いずれにしても、両神社とも「かも」氏を氏神にしている。
4.下鴨と私
私は小学校の高学年から高校まで左京区「下鴨」に住んでいた。「下鴨」中学校を卒業し、中学時代には糺の森(ただすのもり)にある、「下鴨」神社の参道でよく野球をしたものだ。また映画(時代劇)の撮影もときどきしていた。中学校からここまで歩いて5分とかからなかった。当時、その下鴨神社が世界文化遺産になるとは思ってもいなかった。
5.写真
京都府立植物園の西側、賀茂川東側の散策路(北大路通りから北山通りの間)を「半木の道」(なからぎのみち)という。この約800メートルの堤防上に70本ほどの八重紅しだれ桜が植えられている。ここはちょっとした京都の観光スポットになっている。写真はこの桜と賀茂川を撮ったもの。※「なからぎの道」の由来などはこのサイトを参照。
↓賀茂川と鴨川賀茂川 鴨川
↓なからぎの道と八重紅しだれ桜なからぎの道と賀茂川
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yamashiro94

Author:yamashiro94
東京都内、多摩地方、近県でカメラを持って散策しています。旅行・歴史・地理・文学・音楽などから最近気になったことまで、何でもとりあげています。写真なしの場合もあります。上の写真はマレーシアのクアラルンプール駅。2007年撮影。

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